Googleが米国時間3月26日、「Google Compute Engine」向けの「Google Cloud Launcher」を新たにリリースした。同社はこれによって、クラウドへのアプリのデプロイが容易になると考えている。
Google Cloud Launcherを用いることで、120以上にのぼる一般的なオープンソースパッケージをGoogle Cloud Platformにデプロイできるようになる。これらのプログラムは「Bitnami」(一般的なサーバアプリケーションや開発環境を1クリックでインストールできるようにするライブラリを提供しているBitnami社の製品)や、プログラムの設定を簡素化するGoogleの「Click-to-deploy」によって構成されている。
Googleは「配備は驚くほど簡単になる。ユーザーはライブラリからパッケージを選択し、いくつかのパラメータを指定するだけであり、あとは数回クリックすれば該当パッケージが起動、稼働するようになる」と述べている。また、Google Cloud Launcherは実行に先立って、どのプロセッサが割り当てられるのかや、指定したアプリがどれだけのディスク容量を必要とするのか、新たなGoogle Cloud Platformに毎月どの程度の使用料を支払うことになるのかも教えてくれる。
Google Cloud Launcherのサポート対象は、WordPressやDrupalのような、あるいはLAMP(Linux、Apache、MySQL、PHP/Python/Perl)スタックといった、あらかじめパッケージ化されたプログラムだけにとどまらない。また、これにはApache Solr、Django、GitLab、Jenkins、LAMP、Node.js、Ruby on Rails(RoR)、Apache Tomcatといった開発ツールやスタックも含まれている。
Googleは同社ブログへの投稿で、Google Cloud Launcherによって「高性能の仮想マシンとコンテナベースのサービスから、マネージドPaaSに至るまでの、連続体としてのコンピュートオプションが提供されるため、ユーザーは自らに最も合ったオプションを選択できるようになる」と述べ、以下のようにしている。
「これらパッケージの多くはGoogle Cloud Platformに特化したかたちで構築、パフォーマンスチューニングされている。またわれわれは『Google Cloud Monitoring』との統合を保証するために現在作業を進めているところだ。この統合により、稼働状況やパフォーマンス指標の評価や、ダッシュボードのカスタマイズ、ユーザーのクラウドインフラやソフトウェアパッケージを対象とした1箇所からの通知設定が可能になる。これは2015年の春に、Google Cloud Launcher上でサポートされるすべてのパッケージに向けて順次展開される」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。