Skeed、ビットアイル、レノボの3社は4月8日、高速データ伝送サービス「SilverBulletアプライアンス・サービス」の提供を開始すると発表した。映画配給大手ギャガが第一号ユーザーになった。
同サービスは「SilverBulletアプライアンス」を月額で提供するハイブリッドクラウドサービス。クラウドコンピューティングの利点である導入の早さやリソースの柔軟性への適応力強化を目指し、Skeedの大容量高速データ伝送ソフトウェア「SilverBullet」を、デモ・検証からクラウド利用まで、ワンストップで提供するための取り組みを3社で実現した。
SilverBulletアプライアンスは、SkeedとレノボがSilverBulletの稼働を確認した上で公開したLenovo System xリファレンスアーキテクチャ「高速データ伝送ソリューション Skeed SilverBullet折紙付構成」をベースにしている。
同サービスでは、このアプライアンスをビットアイルとSkeedが提供する。SilverBulletの高速データ伝送機能をビットアイルのデータセンターサービスと組み合わせて利用でき、手間や工数を省いて迅速なビジネス立ち上げが可能になるという。
また、併せて「ビットアイル コネクト」を利用することで、主要クラウドベンダーとのプライベートネットワーク接続が可能なハイブリッドクラウドの基盤環境を入手できる。
またビットアイルとレノボは、ビットアイルのデータセンターとレノボ・エンタープライズ・ソリューションズ・センター(東京・秋葉原)に、SilverBullet折紙付構成を設置、高帯域のインターネット回線で接続された検証環境を公開し、ユーザーやビジネスパートナーに提供できるようにした。
この環境はSilverBulletによる高速ファイル転送のデモンストレーションやハイブリッドクラウド環境を想定したデータ伝送の性能検証、ビットアイル・データセンターとユーザー本番環境間のスムーズな移行を実現するための検証環境として利用できる。
3社は今後、このSilverBullet折紙付構成をベースとしたアプライアンスサービスをハイブリッドクラウドサービスの主要なメニューと位置付け、映像業界や中堅、中小の製造業などを主とした企業ユーザーに積極的に提案していく。
なお、このSilverBulletアプライアンスサービスを、第一号ユーザーとしてギャガが採用した。同サービスを利用することにより、業務の大幅な時間短縮を見込んでいる。