デキる男のワイン術

デキる男のワイン術--粋なワインの頼み方--「とりシャン」でスタート

青山葉月 2015年05月30日 22時15分

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 前回は、カジュアルな宴席でのワインの嗜みについてご紹介しました。今回はその続編として、きちんとした場での粋なワインの頼み方がテーマです。

 レストランに行った時に圧倒的に困るのが、「ワイン詳しいんでしょ、適当に美味しいの選んでよ」とオーダーを丸投げされること。なぜ困るか……。だって、予算も相手の好みも分からないから。

 特に、うっかり高いワインを頼んで「うわ~、金かかる人だな」と思われたら嫌だし、自分が飲みたいものを素直に言えない人がほとんどだと思います。

 ワインをボトルで頼むときは、ホスト役の方が同席者の好みを聞いて、ソムリエさんに相談するのがベスト。接待の場合、事前に好みをリサーチしておいて、何本か候補を用意してもらうのも確実です。

 ちなみに私の場合、お店でのワインの頼み方は2通り。全てグラスワインで通すパターンと、メインのボトルを決めて、足りない分をグラスで頂くパターン。

「とりシャン」でスタート

 ワインをグラスで飲むときは、泡、白、(ときにロゼ)、赤、余裕があればデザートワインかグラッパなどの酒精強化ワイン。まず、メニューを見る間もなくシャンパーニュ(なければスパークリングワイン)を頼んでしまいます。居酒屋でよく聞く「とりあえずビールで!」ならぬ「とりあえずシャンパーニュ(通称「とりシャン」)!」。

 このとき「グラスの泡はどのようなものがありますか?」などと聞いてしまうのですが、スパークリングワインを「泡」と呼ぶことが、男性陣には嫌われると聞いた事があります……。基本的にはスパークリングワインや軽めの白からスタートし、徐々に重めのワインへ移行するのが自然な流れ。


 コース料理だと、各皿に合わせてソムリエさんに全ておまかせするのもオススメ。グラスで色々な種類を飲めるのも楽しいし、食事とのマッチングの多様性も広がります。以前イタリアンでおまかせで頼んだとき、1杯目のランブルスコ(イタリアの微発泡の赤ワイン)の後に、濃厚な魚介のスープに合わせてしっかりめの赤を出され、驚いたことがありました。このワクワク感が食事をもっと楽しくしてくれるんですよね。

 ボトルで頼むときは、タイプと好みを伝えて、できるだけその日の料理に寄り添うワインを選んでもらいます。好みといっても、「重めの赤」「比較的軽めでスッキリした白」などざっくりしたオーダーでOK。「わたし、ブルゴーニュしか飲みません」のように限定しすぎると、その人の好みに合いそうでも、ソムリエさんは提案しづらくなってしまいます。それでは未知の美味しいワインとの出会いを逃しちゃう。もったいない!

 また、「このワインが飲みたい!」というこだわりがあれば、そのワインを頼めば良いと思うのですが、無理に自分でワインを選ぼうとしてメニューとにらめっこしている方、いらっしゃいます。そういう場合は、まずはその店の料理とワインの専門家であるソムリエさんに聞いた方が早い。せっかくの知識を披露したい気持ちはわかりますが、相談している姿が逆に慣れてる感じがしてカッコ良く見えるものです。

 私の最近のお気に入りは、スパークリングワインをボトルで頼んで、1本で通す方法。ボディのあるものやヴィンテージ物だと、軽めのお肉にも合いますし、泡ものは意外と懐が広い!まだ陽の明るいランチどき、軽めのコースに合わせてシャンパーニュをボトルでオーダーなんて、けっこう粋です。

 要するに、食事とワインの頼み方も、自分の工夫次第。「こうしなければいけない」なんて決まりはないので、思いっきり試して遊んで、レストランを100倍楽しんじゃいましょう。

青山葉月
ライター/ワイン・エキスパート/俳人
大学卒業後、某大手通信企業でのシステム保守時代にワインに出会い、あっさりワインの道へ方向転換。「飲んで覚える」をモットーに、3年間で200回以上のワイン会、イベント、試飲会に参加し、2013年に独学でJ.S.A認定ワインエキスパートを取得。飲んだワインは5000本以上。現在はフリーランス活動を開始し、ライターとして情報を発信するほか、都内のワイン・バーにてソムリエールとして勤務。また、ワインイベントの企画プロデュース、サロン運営を通してワインの魅力を伝えている。趣味で俳句をたしなみ、最近はワインを俳句で表現することを楽しんでいる。このコラムでは、ビジネスマンに役立つワイン・ネタをお届けしたいと思います。

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