不動産販売代理事業を手掛けるグローバル住販は、広告、営業活動に関するデータの集計や分析を迅速に行えるよう、新たな分析プラットフォームとしてインメモリBI製品の採用を決定した。製品を提供するクリックテック・ジャパンと、導入、活用を支援するアシストが6月29日に発表した。
グローバル住販は、都内をはじめ神奈川、埼玉、千葉エリアで新築分譲マンションの企画、販売や中古物件の仲介事業などを展開している。
モデルルームの来場者分析や広告の効果測定、営業の成績表などのデータの集計や分析にかかるスピードを速め、いつでも可視化されたデータを参照、検索、抽出できる環境を求めて新たな分析プラットフォームを検討していたという。
検討の結果、同社はクリックテックの連想型高速インメモリBIプラットフォーム「QlikView」の採用を4月に決めた。理由は以下の通り。
- グラフやチャートで、重要業績評価指標の達成状況を一目で把握できるため、営業やマーケティングの次のアクションを具体的に指示、提案できるようになる
- データマッシュアップや「連想技術」により、モデルルームへの来場者と契約者のデータを柔軟に分析でき、相関のある要素をリアルタイムで導き出せるため、販売期間中に迅速に広告戦略の精度を上げることができる
グローバル住販では、夏にはQlikViewの利用を開始する方針で、分析画面の開発を進めている。最初に導入される予定の企画部門では、営業支援システムと連携した来場分析や契約分析にQlikViewを活用し、マーケティング効果の最大化や、多様なニーズを先取りするマンションの供給に役立てていく計画とのこと。
また営業部門では、分析から導き出された要素をもつ来場者へのアプローチ強化なども図れるよう取り組みが進められるという。
なお、今回の導入に際してアシストはスキルトランスファー型の開発支援サービスを実施、利用部門のビジネスユーザが自身で分析画面を構築し、業務課題の発見を促進できるようサポートしている。