AMD、予想を下回る第2四半期決算を発表--PC市場の縮小に苦戦

Natalie Gagliordi (ZDNET.com) 翻訳校正: 湯本牧子 吉武稔夫 (ガリレオ)

2015-07-17 11:23

 Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間7月16日、株式市場の取引終了後に2015年第2四半期決算(6月27日締め)を発表した。

 純損失1億8100万ドル(1株あたり23セント)を計上した。売上高は前年同期比35%減の9億4200万ドルで、非GAAPベースの損失は1株あたり17セントだった。

 アナリストらは、売上高を9億5600万ドル、1株あたりの純損失を16セントと予想していた。前年同期の売上高は14億4000万ドル、非GAAPベースの1株あたりの利益は5セントだった。

 AMDの最高経営責任者(CEO)を務めるLisa Su氏は、AMDがPC業界の縮小に苦しんでいることを指摘した。

 「当社のエンタープライズ、組み込み、セミカスタム(EESC)部門およびチャネル事業の売上高は前期比で力強い伸びを見せたが、PCプロセッサ事業の短期的課題を相殺するには不十分だった。消費者需要が予想を下回り、OEMへの販売に影響が及んだためだ」(Lisa Su氏)

 AMDの決算を部門別に見ると、詳細な内訳は次の通りだ。

  • コンピューティング、グラフィックス部門:売上高は前期比で29%減少し、前年同期比で54%減少した。AMDは、前期比で減少したのはクライアント向けノートPC用プロセッサのOEMへの販売が落ち込んだためであり、前年同期比で減少したのはクライアントおよびグラフィックス製品ラインの売り上げが減少したためだと述べている。

  • エンタープライズ、組み込み、セミカスタム部門:売上高は、セミカスタムSoC(システムオンチップ)の販売増加が原動力となって前期比で13%増加した。前年同期比で8%減少した理由について、AMDは、サーバの売り上げ減少と非反復エンジニアリング(NRE)の減収を挙げている

 2015年第3四半期について、AMDは売上高が前期比6%増(プラスマイナス3%)になると予測している。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  3. セキュリティ

    クラウドセキュリティ管理導入による投資収益率(ROI)は264%--米フォレスター調査レポート

  4. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

  5. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]