データベース監査・保護市場は、情報漏洩事件を契機として、2014年度に前年度比33.2%増と急成長し、2015年度も22.0%増の高い伸びが予測されるという。ITRが7月28日に発表した。
データベース監査・保護製品は、データベースへのアクセスやデータベース上での処理操作に関する履歴をログデータとして専用の管理サーバに収集、保管し、必要に応じて分析して、事前に定義したポリシーに基づいて監視、監査する製品。昨今では不正なSQLアクセスを解析、ブロックする機能を備える製品も登場してきている。
データベース監査・保護市場規模の推移(ITR提供)
これまでデータベース監査・保護製品は大手金融業を中心に導入されてきた。だが、2014年度の同市場は、2014年のベネッセコーポレーションの顧客情報流出事件を契機にデータベースセキュリティに対する注目度が増し、幅広い業種で導入、検討が進んでいるという。
2014年度の同市場は前年度比33.2%増と急成長し、2015年も22.0%増と引き続き高い伸びが予測される。2014~2019年度の年平均成長率(CAGR)は14.1%と高い伸びを予測している。