MicrosoftがMSDNやボリュームライセンスの顧客に対し「Microsoft Identity Manager 2016」の提供を開始したことが、さまざまなユーザーからの情報で明らかとなった。
Microsoft Identity Managerは、以前は「Forefront Identity Manager」と呼ばれていた製品であり、オンプレミスシステムにおけるユーザーID情報の交換をサポートすると同時に、ユーザーID情報のクラウドへの直接同期を可能にする。Microsoft Identity Manager 2016は、2014年11月からプレビューが実施されていた。今回の最新バージョンはオンライン導入のみを前提としており、カスタマイズ可能なパスワード管理機能、2要素認証、Active Directoryとの高度な統合機能などを提供する。
Microsoft Identity Manager 2016では、ID情報の管理対象となる各ユーザーにクライアントアクセスライセンス(CAL)が必要となる。Microsoft Identity Manager 2016のサーバ機能をWindows Serverアドインとして使用するには、ソフトウェアアシュアランスが有効なWindows Serverライセンスが必要となる。なお、Microsoft Identity Manager 2016は、「Enterprise Mobility Suite」の一部である「Azure Active Directory Premium」に含まれている。
Microsoftは2012年6月に「Forefront Identity Manager 2010 R2」をリリースした。しかし同年には、各種Forefront製品の販売終了も告知した。その際に販売終了となった製品には、「Forefront Protection 2010 for Exchange Server(FPE)」、「Forefront Protection 2010 for SharePoint(FPSP)」、「Forefront Security for Office Communications Server(FSOCS)」、「Forefront Threat Management Gateway 2010(TMG)」、「Forefront Threat Management Gateway Web Protection Services(TMG WPS)」が含まれる。また、翌2013年には「Forefront Unified Access Gateway(UAG)」の販売も終了した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。