VMwareは米国時間6月16日、Appleの「iOS」向けの業界アプリケーションにさらに注力することと、App Configuration for Enterprise(ACE)に新たな企業が加わったことを発表した。
iOS関連への注力に関してVMwareは、Appleのプラットフォーム向けのアプリケーション設定ソフトウェアや垂直市場に焦点を当てたソフトウェアを開発していくと述べている。AppleのiOSは法人市場で「Android」を上回る大きなシェアを獲得している。
VMwareのマーケティング担当バイスプレジデントErik Frieberg氏は、iOS関連のこの取り組みによりカスタムアプリケーションの開発が容易になるだろうと述べている。
要するにVMwareは、エンタープライズアプリの配備や管理をより容易にするための取り組みを継続しているということだ。
VMwareはこれと同時に「Identity Manager」の提供開始も発表した。Identity Managerは、モバイル向けのクラウドアプリのためにシングルサインオンでのID管理を提供するというサービスだ。Identity Managerの発表を見れば、VMwareが傘下のAirWatchのエンタープライズモビリティ部門の統合をどのように進めているのかが明らかになる。シングルサインオンは、VMwareの「VMware vCloud Air」や「VMware vRealize Suite」「AirWatch」で利用可能となっている。
Identity Managerのアーキテクチャは以下のようになっている。
ACEは2015年のMobile World Congressで設立された標準化団体であり、エンタープライズモビリティ管理(EMM)ソリューションで配布されるアプリの管理やセキュリティに向けた標準を策定することを目的としている。ACEにはDropboxやDocuSign、MicroStrategyなど15社が新たに参加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。