Microsoftが「Windows 10」向けに公開した初の累積アップデート「KB3081424」が一部ユーザーの間で混乱を引き起こしている。なぜ筆者がそのことを知っているのかというと、筆者自身も米国時間8月9日の午前中の大半を費やして、その問題に対処することを余儀なくされたからだ。
簡潔に言うと、これは、累積アップデートのせいで、影響を受けたシステムがクラッシュを無限に繰り返す状態に陥ってしまうという問題だ。アップデートはインストールを試みるが、一定の段階まで進んだところでインストールに失敗し、その後、「更新を完了できなかったため、変更を元に戻す」という役に立たないメッセージが表示される。
これで終わったなら、事態はそれほど悪化しなかっただろう。しかし、MicrosoftはWindows 10ユーザーにアップデートを強制するようになったため、このOSはアップデートのインストールの試行と失敗をいつまでも繰り返す。その結果、システムはクラッシュと再起動を断続的に繰り返すようになり、筆者の生産性に大きな悪影響を及ぼした。
おまけに、Microsoftがこの問題のあるWindows 10アップデートを隠したり遮断したりするためにリリースしたツールを使っても、筆者はこのアップデートがインストールを試みるのを止めることができなかった。そのため、筆者は修正が公開されるまでそのマシンの使用を停止するか、この問題を自分で解決するかの決断を迫られた。
筆者は解決策を見つけたが、それにはレジストリを編集して古いゴミ(筆者の場合は、Windows 10へのインストール前にマシンにインストールされていたNVIDIAドライバに関連するゴミだった)を削除する作業が伴うので、一部の読者は躊躇するかもしれない。さらに、これは正式に認可された解決策ではないので、筆者はその手順を掲載することにためらいを感じている。とはいえ、試してみたい人のために紹介しておくと、筆者の問題を解決してくれた方法は、「Microsoft Answers」コミュニティーのスレッド内で説明されている。
ただし注意事項がある。自分の行動には自分で責任をとらなければならないことを理解しよう。この方法を試すのは、「System Restore」に習熟しており、有効なバックアップを既に作成済みの人だけにしてほしい。レジストリから誤ったエントリを削除したら、事態がさらに悪化してしまうおそれがあるからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。