Googleの最新モバイルプラットフォーム「Android 6.0 Marshmallow」が年内に登場した暁には、アプリの権限に関するユーザーの同意を実行時に求めるアプリの開発が可能になる。
つまり、アプリのインストール時点で、そのアプリが必要とする権限についてユーザーに同意を求める現行システムとは異なり、アプリの実行時に適切なタイミングで同意を求められるようになるわけだ。この動作は「iOS」の動作とよく似たものとなっている。
5月に開催された開発者会議「Google I/O」におけるこの変更の発表に引き続き、Googleは米国時間8月27日、プログラミング上の詳細を明らかにした。
実行時に権限への同意を求められるようにしたことで、いつ、そしてどのようなコンテキストでユーザーに同意を求めるのかをアプリ側で制御できるようになる。つまり、「Google Play」ストアからアプリをインストールするユーザーは、インストールに先立って一連の許可を与えなくてもよくなるため、アプリ入手の敷居が低くなる。また、アプリに新たな権限を追加しても、ユーザーからの同意が得られるまで、アプリのアップデートがブロックされるということもなくなる。そうではなく、アプリは実行時に必要に応じて新たに追加した権限への同意を求められるようになるわけだ。
Googleは開発者を支援するために、権限を求める適切なタイミングとともに、ユーザーから同意が得られなかった際の取り扱いに関するベストプラクティスを解説したウェブサイトを公開している。
同社によると、実行時に権限を求めるこの機能は、Android 6.0(もしくはそれ以降のバージョン)で稼働する、「API 23」を用いたアプリで利用可能になるという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。