パロアルトネットワークスは9月10日、大企業や通信事業者向けの次世代ファイアウォールの新版「PA-7080」の提供を開始した。スループットは最大200Gbpsという。
PA-7080は、大規模ネットワークやデータセンター内のすべてのアプリケーションを保護できる処理能力とソフトウェアアーキテクチャで大企業や通信事業者が資産やサービスを保護するための理想的な基盤を実装でき、サービス配信基盤や内部ゲートウェイなどの大規模防御に適しているとしている。
性能を拡張でき、ポリシーを自動化、セキュリティプラットフォームを調和させつつ、巧妙化が進むサイバー攻撃を防ぐよう設計。従来型製品の抱えるセキュリティ、性能、運用面での欠点、サイロ化しているセキュリティ構成の課題を解決するとしている。
新製品にはネットワーク、セキュリティ、コンテンツ検査、管理用におよそ700の特定機能向けプロセッサを搭載。スループットは最大200Gbpsであり、すべてのセキュリティ機能を有効にした場合でも100Gbpsという。
バーチャルワイヤ、L2とL3の各ネットワークをサポートしている。シンプルな管理や簡略化されたライセンス体系、インテリジェントなトラフィック管理を組み合わせた高可用性モードを利用可能。通信事業者向けの機器規格であるNEBSに準拠、前面吸気背面排気での冷却、AC/DC電源オプションを実装している。
加えて、性能やキャパシティの必要に応じて新規プロセッシングカードが追加でき、追加時には新しいコンピューティングリソースを自動的に割り当てられるとしている。
有用な情報を集約するクラウド「WildFire」、アドバンスドエンドポイントプロテクション「Traps」と連携することで、ネットワークや端末を包括的に防御し、脅威防御機能を自動化するエンタープライズセキュリティプラットフォームを実現できるという。