InfiniFlashの発売にあわせて、国内に365日対応可能な保守サポートを用意。国内129カ所のロジスティクスセンターから最短90分で保守部品を供給できる体制も構築するという。
汎用CPUとOSSで価格を下げる
小池氏は、同社の歴史を振り返り、「当社は1991年に世界初のSSDを発売して以来、イノベーションを繰り返してきた。現在は、300mmのウエハで製造し、15nmの微細加工を行っている。300mmのウエハが富士山の大きさだとすると、15nmは鉛筆の芯の大きさとなる。それだけの微細化を進めている」と説明した。
サンディスク 代表取締役社長 小池淳義氏
「3D NAND技術は、平屋の家を高層ビル化をしていくようなものである。20年間で5万分の1にまでコストを削減しており、これはムーアの法則をしのぐ技術であり、こうした経緯を経て、今回の新製品発表に至った」(小池氏)
小池氏はまた、「当社は2011年からエンタープライズ市場に参入している。データセンターでは、ストレージに対して、エネルギーやパフォーマンス、信頼性、拡張性、コストといった要求があるが、これまでコストだけが実現されてこなかった。これまでのストレージ、専用CPU、ソフトウェアによって実現されてきた世界を、フラッシュストレージ、汎用CPU、オープンソースの組み合わせで価値を最大に高め、価格を下げることができた。今後もこれを強力に推進してくことになる」と解説した。
「これまでフィルムからSDカードに進化したことで撮影できる写真は1850倍に、カセットテープからマイクロSDカードになったことで収録できる音楽は1460倍に、フロッピーディスクからUSBメモリになったことでデータ容量は8万8888倍になった。InfiniFlashは、これに負けないイノベーションとなる次世代の製品になる」(小池氏)
すでに発表されているWestern DigitalによるSanDisk買収による日本市場への影響、三重県四日市の三重工場での東芝とのジョイントベンチャーへの影響などについては、「日本のビジネスはこれまで通り継続する。変更はない」(小池氏)と述べた。