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テラデータはIoTにも強い--名物CTOが語る「Analytics of Everything」の現実味

鈴木恭子

2015-10-27 15:49

 Teradataは10月18日、ユーザーコンファレンス「Teradata 2015 PARTNERS」で「Teradata Listener」を発表した。これは、センサデータなどのストリーミングデータをリアルタイムで収集し、「Teradata Database」やHadoopなどに連携させるソフトウェアである。

 Listenerのベースとなっている技術は、リアルタイムにストリームデータを処理する、オープンソースソフトウェア(OSS)の「Apache Kafka」だ。OSSのクラスタ管理ソフトである「Apache Mesos」も採用している。正式リリースは2016年の第1四半期で、日本でのリリースはその後になる予定だという。

 TeradataはListenerを「モノのインターネット(Internet of Things:IoT)の分析に優れたソフトウェア」としてアナウンスした。しかし、同社の最高技術責任者(CTO)を務めるStephen Brobst氏は、「ListenerはIoTだけに特化したものではない」と語る。

 バズワードともなっているIoTだが、同分野におけるListenerの優位性は何なのか。Brobst氏は日本メディアのグループインタビューに応じ、その詳細を語った。

重要なのは拡張性

――Listenerは他社のIoTソリューションと比較し、何が優れているのか。

 最初に明確にしておきたいのだが、ListenerはIoT専用のソフトウェアではない。扱うデータに(IoTデータの大半を占める)センサデータ“も”あると考えてほしい。例えば、金融のトランザクションやウェブでの行動履歴解析、さらにSNSなどのテキストデータなどもListenerの収集対象だ。

Listenerで収集対象となるデータリソース
Listenerで収集対象となるデータリソース。センサデータはそれらのうちのひとつにすぎない
Stephen Brobst氏
Teradata CTO Stephen Brobst氏。来日時はスーツを着ていたが、アロハシャツがトレードマークになっている

 Listenerと同時にIoTに最適な分析ソリューションとして「Teradata Aster Analytics on Hadoop」を発表した。Asterはリアルタイムでのデータ分析に優れたものだが、IoT専用という意味ではない。IoTはホットトピックでありユーザーにも理解されやすいので、それに応じる形でIoTを前面に出していると理解してほしい。

 ListenerやAster Analytics on Hadoopの優位性を挙げるなら、それは拡張性だ。IoTが普及すれば、センサデータなど(の非構造化データ)をリアルタイムに取り込むケースが増加する。そうした際に重要になるのが拡張性であり、われわれは顧客が求める拡張性に対して、十分に対応できると自負している。

――Teradataでは2013年より多様化するデータ構造を包括的に管理し、分析に活用していくためのアーキテクチャとして「UDA(Unified Data Architecture)」を提唱している。Listenerのリリースで、UDAは完成したと考えてよいのか。

 ListenerはUDAのパーツの1つだと考えてほしい。われれは、さまざまなデータソースやソフトウェアを連携したり、組み合わせたりしながらUDAの完成を目指している。例えば、(2014年4月に発表した)「Teradata QueryGrid」が連携するデータベースは、Teradata Databaseや「Teradata Aster」などのほか、SASやHadoop、さらにOracle DatabaseやMongoDBなども含まれる。

 今後もさまざまなデータベースにつなげられるよう、コネクタを提供していく。さらに2016年には、UDAをAWS(Amazon Web Service)やMicrosoft Azureといったクラウドにも展開する予定だ。

――ListenerはOSSで構成されている。OSSに対する取り組みを教えてほしい。

 われわれの考え方は、オープンソースのコミュニティが開発したすでにあるソフトウェアを改良し、価値を高めるという“ハイブリッド”的な考え方だ。今回発表したListenerは、顧客であるLinkedInが開発したKafkaをベースとし、その上にわれわれの独自技術を追加している。(6月に発表したSQLクエリエンジン)OSSのPrestoは、Facebookと一緒に開発している。Prestoは今後、Facebookとのジョイントベンチャーとして発展させていく予定だ。

Listenerのデータフロー
Listenerのデータフロー。KafkaやMesos、CassandraといったOSSが組み込まれている

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