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「脳に倣うコンピュータ」で人工知能の進化狙う--NECがAI事業を強化

藤本和彦 (編集部)

2015-11-12 07:30


NEC 執行役員の江村克己氏

 NECは11月11日、人工知能(AI)関連事業を強化すると発表した。研究開発やコンサルティングに関わる人員を2020年度までに約1000人に増強する予定。2020年度までにAI関連事業で売上累計2500億円を目指す。

 同社では、AI技術を「学習」「認識、理解」「予測、推論」「計画、最適化」といった人間の知的活動をコンピュータ化したものと定義。1980年代から技術開発を進めてきた。音声認識、画像&映像認識、言語&意味理解、機械学習、予測&予兆検知、最適計画&制御など、情報の見える化、分析、制御&誘導の領域で幅広い技術基盤があるという。

NECのAI技術群
NECのAI技術群

 NEC 執行役員の江村克己氏によると、これらの技術は実際に、犯罪者の入国防止や橋梁の劣化検査、プラント故障予兆検知、電力需要予測といった社会ソリューション事業で活かされているという。

NECが展開する社会ソリューション事業
NECが展開する社会ソリューション事業

AIで安心安全の都市作り

 直近では、予測に基づいた判断や計画をソフトウェアが最適化する「予測型意思決定最適化技術」を開発したことを11月に発表した(関連記事:NEC、人工知能「予測型意思決定最適化技術」を開発)。データに混在する多数の規則性を自動で発見する「異種混合学習技術」などを用いた予測結果に基づき、これまで人間が実施していた戦略や計画の立案といったより高度な判断をソフトウェアで実現するというものだ。

 例えば、水の運用管理に同技術を適用することで、最適な配水計画を短いサイクルで自動生成できるようになり、配水不足や過剰配水のリスクを大幅に削減可能だという。それによって電力コストを年間20%削減することができるとしている。

 都市の動的配水計画のほかにも、小売店のダイナミックプライシング(需要に応じた値付け)や交通機関の運行計画、設備の保全計画といった領域にも適用可能だと江村氏は説明する。

 NECは同日、大量の映像データから特定のパターンを高速抽出する「時空間データ横断プロファイリング技術」を開発したと発表した。顔認証技術などと組み合わせることで、AIとして利用可能だとしている。

 大量の映像データから“類似度”をもとに顔をグループ化し、特定の出現パターンにあった対象人物を発見できるアルゴリズム。街頭に設置されたカメラ映像中の延べ100万件の顔データを同技術で解析し、同じ場所に長時間、頻繁に現れる人物を10秒で検索、抽出可能にした。2016年度中の実用化を目指している。

時空間データ横断プロファイリング技術
時空間データ横断プロファイリング技術の概要

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