世界中でビッグデータの増大が続く中、その膨大な情報をホストするサーバの台数も増加している。
2015年第3四半期に世界サーバ市場の出荷台数と売上高がいずれも増加したとするGartnerの最新報告書は、おそらく意外なことではない。
米国時間12月2日に発表された概算報告書を詳しく見ると、サーバ出荷台数は前年同期比で9.2%増加した。ベンダー売上高は前年同期比7.5%増となった。
Hewlett Packard(HP)は2015年11月に分社化したが、第3四半期の世界サーバ市場で、分社前のHPの出荷台数と売上高がともに首位となった。
Dellは出荷台数と売上高の両方で2位だった。ベンダー別出荷台数の上位5位には、ほかにLenovo、Huawei(ファーウェイ)、Inspurがランクインした。
売上高では、IBMがLenovoを上回った。Lenovoは4位で、5位にCiscoが続いた。
地域別に見ると、前年同期比のベンダー売上高成長率が最も高かったのは、25.4%を記録したアジア太平洋地域だ。同地域では、出荷台数が23.8%増加した。
Gartnerのリサーチ担当バイスプレジデントを務めるJeffrey Hewitt氏は報告書の中で、世界サーバ市場の成長には「地域ごとにばらつきがある」ことを認めている。
「東欧と日本、中南米を除くすべての地域で、出荷台数とベンダー売上高の両方が増加した。それら3地域は第3四半期の売上高が、それぞれ5.8%、11.7%、24.2%減少している」(Hewitt氏)
Hewitt氏は地域ごとにばらつきが生じている原因の1つとして、為替レートを挙げた。為替レートは2015年を通して、テクノロジ業界の決算に頻繁に影響を及ぼしており、OracleやIntel、Googleなど、多くの企業に打撃を与えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。