米国OpenTextは、2016年米国大統領選挙関連のメディア報道を視覚的に監視、比較、分析できる選挙ツール「Election Tracker '16」を公開した。
米国大統領選挙に関する現在のメディア報道の全体像を伝えるものとして、無料で利用できる。同社日本法人のオープンテキストが2月10日、発表した。
このサイトでは、オンラインニュース記事や世界各国の報道局から発信されるテキストを収集し、報道機関、大統領候補、話題のトピック、論調別に報道内容を要約、比較する形でダッシュボードを生成、報道機関からの発表に応じて選挙のトレンドを可視化するという。
このツールを使用することで、トピックや期間、地理、感情別の言及に基づく候補者を比較することもできる。トピックは、選挙の主な争点を表すものとして、報道発表から動的に生成される。
Election Tracker '16(オープンテキスト提供)
なお、このElection Tracker '16の構築には、オープンテキストのビジネスプロセス管理ソフト「Process Suite」エンタープライズコンテンツ管理(ECM)「Content Suite」などが使用された。文書、ウェブサイト、SNS、Eメール、文書アーカイブ(PDF)、RSSフィード、ブログ、さらには、EIM、ECM、CRMなどのコアエンタープライズシステムを含む、あらゆる非構造化ソースのデータにアクセスし、収集することが可能だという。
これらのソースを構造化データと組み合わせることにより、顧客の感情、ディスカッション、ブランドカバレッジ、メディア、インターネットのトレンドなどのテーマについて、企業の全体像などが得られるとしている。
OpenTextはElection Tracker '16を、非構造化データ分析の能力と重要性を裏付ける事例と位置付けているという。非構造化データのソースとして、記事そのものを用いて選挙関連の報道内容を評価できる点をアピールしている。