Dreamforce 2014

2016年大統領選に向けた動きで注目のヒラリー・クリントン氏、Dreamforce 2014に登場

Rachel King (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2014-10-15 11:29

 米サンフランシスコ発--技術が人々の生活にもたらした恩恵は、雇用を創出しコミュニティを結びつけることで予想外の困難を上回る必要がある、と元国務長官Hillary Clinton氏は主張する。当地で10月14日に開幕したSalesforceのイベント「Dreamforce 2014」の午前中の基調講演に登場したClinton氏は、夫婦で設立した慈善団体Clinton Foundationの教育とヘルスケア向けイニシアティブにモバイル技術、ソーシャル技術を利用していることなど、さまざまなことについて話をした。Clinton氏はここ数カ月、サンフランシスコのベイエリアやシリコンバレーでの存在感を強めており、2016年大統領選に向けた動きではないかという見方がされている。

 「オープンなインターネット」の維持は重要なことであり、自身が国務長官を務めていた間、国務省は「権利を守るための投資を繰り返し試みた」と明かした。

 「活動家のアプローチを持ち反体制的意見を持つ個人が政府のターゲットになりつつある」とClinton氏は語る。

 発言をして世界中の人々と関わりを持つ機会は、「言論の自由や権利章典で認められた権利に並ぶ中核となる価値だ」とClinton氏は強調する。

 そして、世界でのインターネット閉鎖などの動きに触れながら、インターネットがオープンであることの重要性を強調し、米国内で議論が続いているネット中立性を大切にするBarack Obama大統領の姿勢を称賛した。

 Clinton氏はまた、Salesforceの最高経営責任者(CEO)Marc Benioff氏に対しても、「企業がどのような形で慈善活動をできるのかを再考案している」と賛辞を送った。Benioff氏はベイエリアの小児科施設UCSF Benioff Children's Hospitalを支援しており、社員に対しては社会貢献活動を推奨する1/1/1モデルを導入している。

 1/1/1モデルについてClinton氏は、「クラウドと同じぐらい革命的だ」と述べる。

 「倫理は電子工学と同じぐらい重要だ。企業の社会的責任は大切だ。この業界だけのモデルではなく、世界のためのものだ」(Clinton氏)。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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