U-NEXTは、クラウド型データ管理サービス(DMS))「トレジャーデータサービス」を導入した。トレジャーデータが2月25日に発表した。
U-NEXTはUSENから独立したベンチャー企業。オンデマンドサービスを提供するコンテンツプラットホーム事業と、通信インフラを提供するコミュニケーションネットワーク事業を展開している。
トレジャーデータサービスは、購買取引データやウェブ閲覧データ、アプリケーションやモバイル端末のログデータなど、ビッグデータと呼ばれる非構造化データを月額料金で収集、保管、分析するもの。
U-NEXTでは、定型的な分析にトレジャーデータサービスのスケジューリング機能や他社製品との連携機能を用いることで、柔軟な設計を維持しながら開発工数を大幅に削減した。データ分析の結果は、翌朝には自動でダッシュボードで活用できるようになっているという。分析画面を活用したアドホックな情報の取得、分析も容易になった。
動画配信のレコメンド機能を開発する際も、トレジャーデータサービスの分析基盤を活用することで、スピード感を保ちながらロジックの検討と改善を積み重ねられた。サービスの扱いやすさやサポートの体制を高く評価している。
サービスの導入により、集計に携わる人的リソースを減らしつつも安定運用できるデータ分析基盤を構築した。丸1日以上を費やしていたデータの収集や分析の処理時間を大幅に短縮し、利用部門への情報共有を迅速化した。
これにより、ほぼリアルタイムでユーザーの視聴動向や購入動向データを収集可能になり、ユーザーデータをもとにした分析サイクルを迅速に回ることで、ターゲットにあわせたコンテンツ選定や特集企画の業務を効率化した。調達業務の迅速な意思決定にも大きく寄与している。