ヤフーと米Treasure Dataは7月25日、法人向けビッグデータビジネスの領域での業務提携を発表した。ヤフーはTreasure DataのSaaS型データウェアハウス(DWH)「Treasure Data Service」を「Yahoo! ビッグデータインサイト」として提供する。日本のデータセンターから使えるようにする。料金は未定。
Yahoo! ビッグデータインサイトは、データ分析の専門家だけでなく、マーケティング担当者を対象にしている。インフラの運用管理を事業者側が担うマネージドサービスであり、これまで企業ごとに独自に構築、運営してきたHadoopなどの分散処理プラットフォームなどに比べ、低価格、高速かつ容易にデータを分析できる点をアピールしている。
Yahoo! ビッグデータインサイトはヤフーのITインフラを担うIDCフロンティアのクラウドとクラウドストレージを活用する。これにより、ヤフーとTreasure Dataは、国内の企業に対して日本のデータセンターからサービス提供が可能と説明した。
ヤフーは2013年からデータ活用を核としたマーケティング事業の取り組みの1つとして、データ管理分野の高い実績や優位点があるというTreasure Dataの技術を採用したという。ヤフーとTreasure Data、IDCフロンティアは3社で各種業界向けに特化した製品やサービスを開発することを発表している。