デル・ソフトウェアは3月1日、大容量データ時代に対応し、拡張性と性能を向上させた統合管理バックアップソフトの新版「NetVault Backup 11」と、重複排除バックアップ専用ストレージ「Dell DR」シリーズの新製品3モデルの提供を開始した。
NetVault Backupは、物理と仮想の両環境にあるデータとアプリケーションをウェブベースのユーザーインターフェースから一元的に保護する。新版では、バックアップの性能を改善するとともに、導入と更新の作業の迅速化とシンプル化、日々の運用管理を容易にするレポーティングの向上、重複排除ストレージ連携機能によるRapidバックアップの強化などで効率的にデータを保護するという。
新版のNetVault Backup 11はバックアップ性能が向上していると説明。ファイルシステムのバックアップジョブがマルチストリームに対応して、バックアップ性能が飛躍的に向上しているという。
ウェブ対応インターフェースを通したWindowsエージェントのプッシュインストールに対応することで数百台に及ぶWindowsクライアントにも数クリックで保護機能のリモート導入が可能になるなど、エージェント導入と更新作業が迅速化していると説明。日々の管理業務を効率化するために、ジョブ、メディア、構成レポートといった新しいレポートを追加している
新版ではまた、Windows/Linuxに加えて、SolarisクライアントでもDell DR Rapid Data Access(RDA)をサポート。また、Dell RDAとEMC DD Boostを対象とした最新版ライブラリアップデートを提供する。重複排除ストレージ連携機能によるRapidバックアップを強化している。
新版提供開始にあわせて、前版のNetVault Backup 9.x/10.xを利用のユーザー向けに、新版への移行を促進するキャンペーンをNetVaultパートナーを経由して実施する。期間は12月末まで。
Dell DRシリーズはさまざまなバックアップソフトウェアと組み合わせて利用することでバックアップの統合化やデータセンター全体の災害復旧対策など既設のバックアップシステムを進化させるものとしている。
今回の新製品は、エントリモデル「Dell DR4300e」、スタンダードモデル「Dell DR4300」、パフォーマンスモデル「Dell DR6300」の3モデル。従来の機能を継承しながらデータの大容量化に対応し、ソースサイド重複排除を活用したマルチバックアップストリームで大幅な性能、高速バックアップを実現し、より大容量のデータ保護のサポートを可能にしたとメリットを説明している。
最大スループットはDR4300eが1時間あたり21Tバイト、DR4300が22Tバイト、DR6300が29Tバイト。最大ポストRAID容量はDR4300eが27Tバイト、DR4300が108Tバイト、DR6300が360Tバイト。