ビジネスで使えるセキュアなチャットシステム--IIJとL is B、大企業向けに提供開始

坂本純子 (編集部)

2016-03-10 08:00

 インターネットイニシアティブ(IIJ)とL is Bは3月9日、プライベートクラウドで利用できる法人向けビジネスチャットシステム「directエンタープライズ版」を3月31日より提供すると発表した。

 directは、直感的に操作できるユーザインタフェースを特徴とし、社内システムとの連携機能や管理機能を有するなど、ビジネス利用に特化した企業向けの製品だ。

 2015年4月、両社は資本・業務提携を発表し、「IIJ GIO(ジオ)サービス」上で稼動するプライベートクラウド版のビジネス向けメッセンジャーサービスの開発を進めてきた。スマートフォンやタブレット端末の業務利用が加速する中で、LINEやFacebook、Messengerなどに代表されるチャットツールをビジネスの現場で安全に利用したいというニーズが高まっているという。

「directエンタープライズ版」のシステム概要
「directエンタープライズ版」のシステム概要

 社内の業務システムを連携できる「ボット」機能も特徴の一つで、例えば、メッセンジャーに話しかけて案件や在庫の状況を確認したり、チャット形式で質問に答えることで日報や報告書を作成し、自動でkintoneなどの業務アプリケーションに登録したりできる。

 従来のSaaS版は1組織あたり最大2000名だったのに対し、今回のdirectエンタープライズ版では大規模ユーザーに対応。上限なく複数組織を作成できるようになったほか、組織管理機能やストレージ管理機能なども備える。オプション機能も充実させ、独自のアイコンやスキン、オリジナルスタンプなども対応できる。

 価格は個別見積もりで、IIJ GIOの契約に加えてプログラムLicense、年間保守料(Licenseの20%)が必要になる。

従来のSaaS版との違い
従来のSaaS版との違い
オプション機能で細かくカスタマイズできる
オプション機能で細かくカスタマイズできる

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]