「Ubuntu Linux」ファンに朗報だ。PCとしても使用可能な「Aquaris M10」タブレットの先行予約受付が開始された。
Canonicalが初の公式UbuntuタブレットであるAquaris M10を発表したのは、2カ月近く前のことだ。今回、スペインのメーカーBQのオンラインストアを通して、Aquaris M10の先行予約受付が開始された。
BQは安価な260ユーロ(290ドル)のHDディスプレイモデルと300ユーロ(336ドル)のフルHDディスプレイモデルの予約を受け付けている。予約した購入希望者には、「Ubuntu 15.04」を搭載する10.1インチディスプレイタブレットに加えて、カバーとスクリーンプロテクタも提供される。
Aquaris M10はタブレットモードで使用可能なだけでなく、Bluetoothキーボードとマウスを接続して、完全なPCとして使うこともできる。
PCモードでは、Aquaris M10は本体のディスプレイのほか、Micro-HDMIポートに接続されたより大型のディスプレイを使用することもできる。これは、Microsoftが「Continuum」で目指していることに似ている。
HDモデル(カラーはホワイトのみ)のスクリーン解像度は1280×800ピクセル、ピクセル密度は160ppiである。一方、フルHDモデル(カラーはブラック)の解像度は1920×1200ピクセル、ピクセル密度は240ppiでかなりの高解像度である。
ディスプレイと本体のカラーを除けば、両モデルのコンポーネントは全く同じで、7280mAhのバッテリ、8メガピクセル(MP)のメインカメラ、5MPの前面カメラを搭載する。
利用可能な内部ストレージの容量は少なめだ。内蔵ストレージの容量は16Gバイトで、OSをインストールすると、11.2Gバイトしか利用できない。ただし、最大200Gバイトの追加ストレージをサポートするmicroSDカードスロットが搭載されている。
いずれのモデルも2GバイトのRAM、最大1.5GHzのMediaTek製クアッドコアCPU、MediaTek製GPUを備える。
Canonicalはあらゆる端末で利用可能な1つのOSという目標を昔から追求している。新しいAquaris M10はその取り組みの成果だ。
BQによると、先行予約分のタブレットの出荷は4月の第2週に開始予定だという。
Aquaris M10は、Bluetoothキーボードとマウスを接続して、完全なPCとして使うこともできる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。