Microsoftは先週、「Microsoft Dynamics CRM」関連の2つの最新リリースの提供を開始した。
米国時間5月3日、Microsoftは「Dynamics CRM Spring 2016 Wave」の幕を切って落とした。これによって、同社が最近買収したFieldOneとAdxstudioのテクノロジがMicrosoftのCRMプラットフォームに統合されることになる。
FieldOneはフィールドサービステクノロジ、Adxstudioはコミュニティーエンゲージメント向けのポータルをそれぞれ提供する。
ダウンロード可能な「Microsoft Dynamics CRM Spring 2016 Wave Release Preview Guide」では、「Microsoft Dynamics CRM Online 2016 Update 1」と「Microsoft Dynamics Marketing 2016 Update」「Microsoft Social Engagement 2016 Update」という3つのアップデートに関する詳細が解説されている。
さらに、関係者が4月に約束したように、Microsoftは5月1日、「Microsoft Dynamics GP 2016」を一般向けに公開した。
Microsoft DynamicsのホスティングベンダーであるRoseASPが自社のブログで述べたように、このリリースには、ウェブクライアントとして従来の「Silverlight」クライアントインターフェースに取って代わる新しい「HTML 5 Web Client」が含まれる。HTML 5 Web Clientは、「Internet Explorer」「Google Chrome」「Safari」「Edge」と連携するように設計されている。
RoseASPによると、Dynamics GP 2016には、ほかにもホームページで「PowerBI」のレポートを閲覧できる機能、新しい「SmartLists」機能群、関連するすべての販売文書を1つのウィンドウで閲覧できる新しい「Sales All-in-One Document View」などの新機能が含まれるという。
Dynamics GPでは6カ月~9カ月ごとに新しいアップデートをリリースすると、Microsoft関係者は先頃述べている。
Microsoftは「Microsoft Dynamics CRM Online」「Microsoft Dynamics AX」「Microsoft Dynamics NAV」でクラウド統合を前面に押し出したが、Dynamics GPのクラウドへの移行に関しては、これまでのところ、「Microsoft Azure」上の仮想マシンで動くDynamics GPの提供をパートナーに認めていることを除けば、あまり多くのことを行っていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。