Microsoftが「Microsoft Dynamics CRM」製品群のロードマップをウェブサイト上で公開した。また同社は、「Microsoft Dynamics CRM Spring 2016」アップデートの第2四半期リリースに向けて準備を整えつつある。
Microsoftは「Microsoft Office 365」や「Microsoft Edge」の時と同様に今回、Dynamics CRM製品群で今後登場予定の新機能や最近リリースした機能を数多く(すべてではない)記したロードマップを公開した。

Dynamics CRMのロードマップページでは、「Dynamics CRM On Premise」や「Dynamics CRM Online」「Dynamics Marketing」「Microsoft Social Engagement」の機能について、新規提供分やプレビュー中、開発中、延期中、過去のリリースに分類して情報を提供している。
また同社は米国時間3月2日、2016年第2四半期中にDynamics CRM Spring 2016としてアップデートをリリースすると発表した。もしも同社がこのリリースを「Envision」カンファレンス(Dynamicsのパートナー企業や製品を紹介するカンファレンスであり、以前は「Convergence」カンファレンスと呼ばれていた)の期間中に行おうとしているのであれば、リリースは2016年4月初旬になるのかもしれない。
このアップデートによって、Microsoftが最近買収したFieldOne SystemsとAdxstudioのテクノロジがCRMプラットフォームに統合されることになる。FieldOneはフィールドサービステクノロジを、Adxstudioはコミュニティーエンゲージメント向けのポータルを提供する企業だ。
また、このアップデートではプロジェクトの販売を追跡するという新たなプロジェクト向けサービス、および調達やその他の関連コンポーネントとともに、Social Engagement向けの2つの機械学習シナリオ、すなわち適応学習と自動トリアージが新たに提供される。
さらに、「Microsoft Dynamics CRM Spring 2016 Wave Release Preview Guide」というリリースプレビューガイドがダウンロード可能となっており、「Microsoft Dynamics CRM Online 2016 Update 1」と「Microsoft Dynamics Marketing 2016 Update」「Microsoft Social Engagement 2016 Update」という3つのアップデートに関する詳細が解説されている。
一方、Dynamics CRMのコミュニティーブログには、Koen VdV氏の手によってまとめられた、Dynamics CRM OnlineとDynamics CRM On Premiseそれぞれの固有機能を含んだ新機能の一覧が掲載されている。
リリースプレビューガイドとロードマップページを比較したところ、ロードマップページで「開発中」とされている機能のほとんどは、今春のアップデートの一環としてリリースされる予定になっているようだ。
なおDynamics関連の話題として、Microsoftは3月9日にバーチャルイベントを開催し、「Dynamics AX」の次期バージョンを公式にリリースする予定であるということも述べておきたい。この新バージョンは、同社が以前に述べていたように、「Microsoft Azure」上でホストされるサービスとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。