職場用コラボレーションプラットフォーム「Slack」は、ユーザーがSlackの認証情報で、同メッセージングサービスにリンクされたサードパーティーアプリケーションにログインできるようにする新機能をリリースした。
この機能は、「Sign in with Slack」という名称で、クラウドベースのワープロアプリを提供するQuip、そして、Figma、Office Vibes、Smooz、Slacklineといった企業が最初のパートナーとしてアプリを統合している。
「ユーザーは、Sign in with Slackを使用して自分のアプリでサインアップすると、直ちに自分の製品内でチームメートとつながることになる」とSlackはブログ投稿に記した。「顧客にとっては、目には見えないがうれしい機能である。これは、われわれが遂行するミッションを具現化したものである。つまり、チームが苦労することなく同調できるようにすることによって、人々の作業環境をよりシンプルに、快適に、生産的にするというミッションだ」(Slackのブログ投稿)
開発者は、APIによって既存のアプリケーションにこの統合を簡単に組み込むことができるとSlackは述べている。APIは「OAuth 2.0」を使用し、サードパーティーアプリログインに必要な情報を制御するために開発者が変更可能な設定が含まれているという。
Slackのユーザーにとっては、シングルサインオンが可能であることのメリットは明白だ。ユーザーは、ボタンをタップするだけで自分のSlack認証情報にアクセスし、任意のパートナーアプリ上でユーザー確認を済ますことができる。これによって基本的に、ビジネスアプリ用に複数のアカウントを管理する煩わしさが一部解消される。
Slackにとってこれは、エンタープライズワークフローで事実上の通信ポータルになるという過程において重要なステップだ。FacebookやGoogleが提供する機能と同様に、Sign in with Slackは、企業用のソーシャルネットワークプラットフォームを構築するという、より大きな取り組みの一環である。
しかしFacebookやGoogleとは異なり、Slackは実際に成功を収めている。Fortune 100に名を連ねる企業の5社に4社近くがSlackプラットフォームを利用している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。