ソラコムは5月10日、World Innovation Lab(WiL)、Infinity Venture Partnersなどから、総額約24億円の資金調達を完了したと発表した。 グローバルでのサービス展開などに充てるという。
ソラコムはNTTドコモの仮想移動体サービス事業者(MVNO)として従量課金で価格を抑えたSIMとAWSのクラウドをつなぐサービス「SORACOM」を展開。最小限の初期投資でIoT環境を構築できることからユーザーが拡大し、現在2000超の顧客がいるという。
今回、資金調達した24億円は、主に、迅速なグローバル展開と、SORACOMのサービスや開発強化に充てる。
同社では2015年末からグロ―バル担当を設置。現在、欧州や米国、アジアなどで各国の通信キャリアと交渉を進めており、交渉がまとまった地域からMVNOとしてサービスをスタートする予定という。AWSがサービス展開している地域で、通信キャリアとの提携が済み次第、最小限の投資でIoT環境を構築できるようになる。
また、特にグローバルに拠点を持つ製造業などの要望に応えるかたちで、グローバル展開を加速させている側面があることを明かした。製造業で海外を中心拠点と位置づける企業は多く、現在日本でソラコムのサービスを利用しているユーザーが、海外でもそのまま使うことを想定している。
場所は未定ながら2016年中には海外拠点を設け、グローバルでサービスを展開する予定という。2015年の創業以来、資金調達金額の総額は約31億円になった。