ストレージベンダーのSeagate Technologyは、2016会計年度第4四半期決算(7月1日締め)が予想を上回る見込みだが、その一方で世界的な事業再編の一環として、全体の14%にあたる6500人の従業員を新たに削減する計画だ。
Seagateによると、第4四半期は売上高が26億5000万ドルで、売上総利益率は25%にのぼる見通しだという。その原動力は何か。
同社が話題を集めているのはもっぱらオールフラッシュストレージであるにもかかわらず、従来のハードディスク製品の売れ行きが好調なのだ。
Seagateの以前の予測では、売上高が23億ドル、非GAAPベースの売上総利益率が23%だった。Seagateによれば、利益率の増加はコスト削減によるもので、売上高の増加は企業向けハードディスク製品ラインアップの貢献によるものだという。
Seagateの最高経営責任者(CEO)、Steve Luczo氏は次のように述べている。
モバイルとクラウドデータ主体の環境が進化したことで、そうした環境が大容量ストレージを大量に必要とすることが明らかになりつつある。最終的に、ほとんどのデータが保存されるのはHDDデバイスであり、当社の4-6月期のHDDの出荷が、特にエンタープライズの需要によってエクサバイト級の記録的な数にのぼったことは、この説を裏付けるものだ。
その一方で、Seagateは、EMEA(欧州、中東、アフリカ)、アジア、および南北アメリカ地域で事業の統合を進めていくとしている。再編は2017年度末までに完了する見込み。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。