Apple製品と言えば注目を集めるのは「iPhone」や「Apple Watch」だが、同社によれば、エンタープライズ市場に食い込もうとする取り組みも進んでいる。同社の最高財務責任者(CFO)を務めるLuca Maestri氏は、今週発表した第3四半期の業績発表で、Appleはエンタープライズ市場での取り組みで「大きく前進」しており、今後も目覚ましい成長が見込まれると説明した。
Appleはエンタープライズ事業の売上について内訳を明らかにしなかったものの、2015年6月までの1年間で250億ドルの売上を上げた事を過去に明かしている。iPhoneの売上が減少する中、Appleは新たな収益源を模索しており、最近になってエンタープライズ向けソフトウェア企業と多くの契約を結んでいる。
Appleによれば第3四半期のiPadの売上は、9.7インチの「iPad Pro」発売を受けて7%増加した。iPad Proの半分はビジネス用途で購入されている。
第3四半期の業績発表では、iPadの導入を伴う大型契約についても紹介された。ロシア最大の銀行Sberbankは、「組織全体に企業向けモバイルソリューションを導入し、コンサルタントが顧客に対してより魅力的で効率的なサービスを提供するため」に、昨年までに購入した1万台のタブレットに加え2万2000台のiPadを追加購入したという。
Maestri氏はさらに、5月にSAPとの間で結んだ戦略的パートナーシップについても言及し、SAPは世界最大のエンタープライズソフトウェアプロバイダであり、世界中に30万の顧客と1300万人の潜在的ユーザーを抱えていると付け加えた。Appleはまた、Cisco、IBMともエンタープライズ市場をターゲットとしたパートナーシップを結んでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。