髙島屋は、連絡文書を電子化するためにビジネスチャットツール「tocaro」を導入した。多店舗での展開に先行して、2016年4月から玉川店内の売り場およそ100カ所で利用を始めている。
これまで、売り場の責任者と販売員との連絡には紙の印刷文書を使用しており、「確認漏れや紛失のリスクを回避したい」「過去の情報を管理したい」といった目的から、連絡文書の電子化を検討していた。
この課題を解決するためにtocaroが採用された。先行導入された玉川店では、販売員が売り場ごとに配布されたタブレットから、連絡事項や伝達事項を素早く確認できるようになり、確認漏れの件数も減少したという。また、文書作成や管理に関する業務も効率化でき、紙の使用量を8割削減できた。シフト勤務で時間帯の異なる販売員同士での情報交換も容易になったことで、業務の引き継ぎとコミュニケーションの活性化に繋がったとしている。
髙島屋では、今回の玉川店での導入効果に基づき、次年度からの多店舗展開を検討していく。