IDCフロンティアは、クラウドサービス「IDCFクラウド」のラインアップにGSLB機能(Global Server Load Balancing)を加え、7月21日から提供を開始した。
GSLB機能は、物理的に離れて稼働する2つ以上のウェブサイトを束ね、要求されたリクエストを負荷状況に応じて最適なサイトへ振り分ける。障害時には、待機させておいたウェブサイトに自動で切り替え、システムを短時間で復旧させるといった事業継続計画(BCP)や災害復旧(DR)対策の役割にも使える。
IDCフロンティアは、IDCFクラウドだけでなく、オンプレミス、他社のデータセンターやクラウド上に構築したウェブサイトも冗長化や負荷分散の対象にした。
GSLBの利用イメージ(IDCフロンティア提供)
同サービスは、一時的な案内ページ(Sorryページ)の迅速な表示などを、物理的に離れたクラウドやデータセンター、オンプレミス間で容易に設定できる。IDCFクラウドのユーザーは、物理的に1000km以上離れた東日本と西日本のサービス提供地域同士を自社の閉域網で無料で接続する「リージョン間接続」を利用できる。GSLBとDNSサーバは国内3拠点に分散配置され、サービスの提供継続性を確保している。
同サービスの利用価格は、月額で、基本料金(DNS 1ゾーン)が50円、1サイト登録(GSLB 1レコード)ごとに250円となっている。