Workdayが発表した2017会計年度第2四半期(2016年5〜7月期)の業績報告は予想を上回るものだった。ミッドマーケットのエンタープライズがWorkdayの財務と人事ソフトウェアに投資をしていることが好業績につながったといえる。
非GAAPベースの1株あたり損失は4セントで、アナリストの予想を2セント下回った。売上高は前年同期比34%増の3億7770万ドルとなり、アナリストの予想である3億7270万ドルを上回った。
第3四半期の売上高は3億9800万〜4億ドルになる見通しとしている。アナリストは4億110万ドルと予想している。
ではなぜWorkdayの株価が上昇したのか?
Workdayがミッドマーケットで自社プラットフォームの売り上げを伸ばし、より大規模なエンタープライズに販売しようとする転換点を迎えているとアナリストらはみている。一方で、OracleがNetSuiteを買収することで一部のエンタープライズ企業は躊躇しており、これらのエンタープライズがWorkdayに関心を向ける可能性がある。さらに、NetSuiteはWorkdayのライバルであるUltimateと事業の統合で提携しているが、この提携はOracleとNetSuiteの合併により今後変化しかねない。
Workdayの最高経営責任者(CEO)Aneel Bhusri氏は、アナリスト向けのカンファレンスコールで、最大1万人の従業員を抱えるエンタープライズ企業との間でプラットフォームに関する対話が一層活発になっていると述べた。
共同プレジデントを務めるPhil Wilmington氏は、同期の取引の3分の1が財務に関連していたと明かした。Wilmington氏はOracleによるNetSuite買収について、ミッドマーケットを維持し、Workdayに対抗する狙いがあると主張した。
Workdayが少なくとも現時点では、OracleとNetSuiteの取引をチャンスと見ていることは間違いない。長期的には、OracleとNetSuiteを退けるのは難しいだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。