コールセンター向けソフトウェアメーカーであるGenesys Telecommunicationsは、競合企業であるInteractive Intelligence Groupを約14億ドルで買収することを明らかにした。
米インディアナ州インディアナポリスに本拠を置くInteractive Intelligence Groupも、クラウドベースのコールセンター向けソフトウェアを販売している企業だが、こちらは顧客体験に力を入れている。同社は1999年に上場しており、顧客にはCoca-Colaやソニーなどがある。
Genesysは通信市場の変化に対応するため、自社サービスの拡充を図っており、Interactive Intelligence Groupのソフトウェア、特に「PureCloud」を利用したいと考えているという。
Genesysの最高経営責任者(CEO)Paul Segre氏は、声明の中で「2社を合わせた製品ラインアップは、クラウドおよびオンプレミスの両方をカバーし、あらゆる規模と技術水準の顧客に適した、幅広い革新的顧客体験ソリューションを提供できるようになる」と述べている。
Genesysの設立は1990年で、同社のウェブサイトによれば、もっとも早い時期にスケーラビリティが高いコンピュータテレフォニーシステムを開発している。
同社は2012年に、通信大手であるAlcatel-Lucentから、欧州のプライベートエクイティPermira Fundsに売却された。現在は独立企業として運営しており、売上は13億ドル超と推定されている。顧客にはPayPalやRedHatなどがある。
Genesysによれば、買収手続きは2016年中に完了する予定だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。