データセンター関連事業の拡大を進めるNutanixは、PernixDataとCalm.ioの2社の買収を行い、ソフトウェア開発人材とテクノロジーを獲得する。
PernixDataは大規模ストレージのI/O高速化とアナリティクスを専門とする企業だ。また、Calm.ioはDevOpsの自動化に特化している。Nutanixはソフトウェア定義ストレージの企業として成長してきたが、最近では野心的に事業を拡大している。
Nutanixの最高経営責任者(CEO)Dheeraj Pandey氏は、今回の買収で、VMwareなどのソフトウェア定義データセンター企業との競争を優位に進められる体制を作ろうとしている。例えば、PernixDataはVMwareのパートナー企業だ。
Nutanixは、コンピューティング、ストレージ、仮想化を集約する、インフラとソフトウェアのプラットフォームを提供している。2社の買収条件は明らかにされていない。
Pandey氏は、Nutanixはこれら2社の買収を数カ月にわたって検討してきたという。「両社の製品がNutanixと統合する上で非常に相性がいいことを知って、この買収をひらめいた」と同氏は述べている。
Nutanixによれば、この買収はデータセンター関連事業の幅を広げるとともに、複数クラウド運用管理事業への事業拡大を実現するものだという。Nutanixはクラウド管理を1つのインターフェースで提供するというアプローチを追求している。
Pandey氏は、「わが社の計画は野心的で、IT部門なしでアプリケーションを提供できるようにしたいと考えている。われわれは、エンタープライズクラウドプラットフォームを提供しつつ、その体験をシンプルで快適なものに保つという野心を共有している」と述べている。
Nutanixは同社の製品「Application Mobility Fabric」で、事業をストレージ分野からクラウドデプロイメントの自動化に拡大しようとしている。NutanixとPernixDataは、データとアプリケーションの緊密な連携を維持し、最終的には従来のストレージシステムを置き換えることを目指している。PernixDataの主力製品は「Architect」と呼ばれている。

Calm.ioとNutanixは、アプリケーション重視のアプローチでITインフラの管理を行うソリューションの構築を目指す。簡単に言えば、製品にクラウド管理の自動化機能を追加し、より多くの管理ツールを提供するということだ。
Calm.ioが提供しているDevOpsダッシュボードは次のようなものだ。

「われわれは、アプリケーションに近づく必要がある。エンタープライズクラウドからは、もっと力を引き出すことができる」とPandey氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。