NEC、コロンビアのサッカースタジアムの保安に顔認証技術

NO BUDGET

2016-10-14 17:10

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 NECは、10月12日、コロンビアのサッカースタジアム「エスタディオ・アタナシオ・ヒラルド・スタジアム」に映像監視システムを提供したと発表した。

 同スタジアムは、コロンビアの第2の都市メデジン市にあり、収容人員は45,000人。同市は、長年、犯罪や暴動の減少に取り組んできたが、フーリガンによる暴動が依然として大きな課題の1つとなっていた。このため同市では、「セーフティ・スタジアム・プロジェクト」を立ち上げ、フーリガンをデータベースに登録し、暴動の発生を抑止する取り組みを進めている。

 今回提供されたシステムは、NECの顔認証技術を用いた、カメラ映像向けリアルタイム顔認証ソフトウェア「NeoFace Watch」を活用している。この技術は、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証技術ベンチマークテストで3回連続の第1位の評価を受けている。スタジアムの入り口や通路、観覧席など合計40カ所、170台の高解像度カメラで撮影した映像から「NeoFace Watch」を使ってデータベースに登録されたフーリガンがいるかを検出する。フーリガンが検出されると、スタジアムの集中監視センターから、スタジアムスタッフに連絡される。これにより、フーリガンの入場制限や、厳重な監視を行うことが可能になり、暴動を未然に防止し、スタジアムの安全性強化に貢献する。

 NECは、ブラジルの14の国際空港やアルゼンチン・ティグレ市の街中監視システムなどラテンアメリカ諸国で、顔認証を活用したセーフティソリューションを構築した実績を持つ。同社は今後、コロンビアのスタジアムで培ったノウハウを、多様な公共の場所での安全強化に生かしていくとしている。

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