筆者は2016年2月に、Microsoftの担当者から、広告のない新しいバージョンのOutlook.comが社内テストの段階にあるという情報を入手し、記事を書いた。
最近になってMicrosoftは、同サービスを招待者限定のパイロット版からパブリックプレビューに移行した。ただし、これを利用できるのは米国のユーザーだけのようだ(@ermanno_ferrari氏の情報に感謝する)。
筆者は米国時間10月18日に、通常使用しているOutlook.comのアドレスを使用して、このパブリックプレビューに登録してみた。
Outlook.com Premiumプレビュー版のページによれば、サービスの提供が開始されてからしばらくは年額19.95ドルの特別価格が適用される。通常価格は49.99ドルだ。
Outlook.com Premiumプレビュー版のユーザーは、5つの個人用電子メールアドレス(すでに所有しているカスタムドメインも使用可能)、カレンダー機能、文書共有機能、広告なしの受信トレイが利用できる。Outlook.com Premiumの開始ページによれば、この新サービスは「新しいOutlook.comによって提供」されているという。
よくある質問(FAQ)のページには、Outlook.com Premiumの利用者は、カスタムドメインを使用した個人用メールアドレス1件を、1年間無料で利用できると書かれている。さらにFAQには、Outlook.com Premiumの契約は「その時点での価格」で自動的に更新され、カスタムドメインの年間使用料が課金されると説明されている。
「登録手続き中に新しいドメインを選択した場合、Microsoftが利用者の代わりにそのドメインを取得する。取得したドメインの所有権はMicrosoftが持つ。ユーザーは、そのドメインを使用した個人用メールアドレスを、Outlook.com Premiumのサブスクリプションを更新し続ける限り利用できる」(同FAQ)
プレビュー版では、自動転送やグループ作成の機能はサポートされていない。Microsoftは、5つ以上のアドレスを使いたいユーザーには、Outlook.com Premiumよりも「Office 365 Business Essentials」の利用を検討するよう勧めている。
Microsoftの担当者は2月、テスト中のOutlook.com Premiumは、19.95ドルの広告なし版Outlook(「Hotmail Plus」の後継サービス)とは異なるものだと述べている。しかし、Outlook.com Premiumのサービスが、2014年にOutlook.comでカスタムドメインのサポートを縮小し始めたことに失望したユーザーに対する代替サービスに見えることは確かだ。
提供:Microsoft
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。