セールスフォースとMS、「Lightning for Outlook」を提供開始

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2016-06-29 10:37

 Salesforce.comは米国時間6月28日、Microsoftとの広範な戦略的提携の成果として、「Salesforce Lightning for Outlook」(旧「Salesforce App for Outlook」)の提供開始を発表した。これは、Salesforceの顧客関係管理アプリとMicrosoftの「Outlook」を連携させるアドインだ。

 両社はLinkedInの買収に際して競い合ったと報じられていたものの、今回の動きはSalesforceのLightningユーザーエクスペリエンスを中心にしたものとなっている。その概要は以下の通りだ。

  • Outlook内でのLightningコンポーネント:両社の顧客は、Salesforceのコンポーネントを迅速かつ容易にOutlook内に組み込めるようになる。これにより例えば、Salesforceの提供するCPQ(顧客ニーズに合わせた価格見積もり作成)機能である「SteelBrick CPQ」や、サードパーティーのコンポーネントをOutlook内で利用できるようになる。
  • こういったコンポーネントには、見込みから回収までのワークフロー管理や、クリックするだけで電話をかける機能といった、あらかじめ用意されたコンポーネントが含まれる。また、Outlookのナビゲーションウィンドウには、コンテキストに応じてSalesforceのデータが表示されるようになる。
  • 「Lightning Sync」:両社の顧客は、2つのアプリケーションを統合したかたちで連絡先やイベントの同期が可能になる。
  • 新たなデザインとなったLightning for Outlook:Lightning for Outlookのデザインを「Lightning Experience」に基づくよう刷新した。これにより、Outlook内でSalesforceの適切な情報を容易に取得できるようになる。

 MicrosoftとSalesforceは2015年に戦略的提携を強化し、両社の製品が持つ機能を統合していくと発表した。この2年間にわたる提携により、Outlookや「Microsoft SharePoint」「Office」、Salesforceといったツールにおいて、10以上の統合が実現している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]