Cisco Systemsは米国時間6月28日、CloudLockを買収する意向を明らかにした。セキュリティポートフォリオの強化が狙いだ。マサチューセッツ州ウォルサムに拠点を置くCloudLockは、クラウドサービスへのアクセスにAPIを用いるアプローチを採用することで、企業のクラウドベースのアプリに対する、コンテンツの共有や格納におけるより粒度の高い統制を可能にするプラットフォームを提供している。同社のプラットフォームはMicrosoftの「Office 365」や、Googleの「Google Drive」、Salesforceの製品をはじめとするSaaSアプリに対応している。
CiscoはCloudLockのテクノロジを使用することで、「クラウドからネットワーク、そしてエンドポイントに至るまでのすべてに対して保護を提供する」というエンタープライズIT向けセキュリティ戦略をさらに推し進めていく計画だ。CloudLockは、CiscoのシニアバイスプレジデントDavid Goeckeler氏が率いるネットワークおよびセキュリティ事業グループに所属することになる。
Ciscoはこれまでにも、セキュリティソフトウェア企業Sourcefireや、サイバーセキュリティ企業Lancope、脅威保護セキュリティ企業OpenDNSをはじめとするセキュリティ関連企業を買収している。
CiscoのM&Aおよびベンチャー投資チームの責任者を務めるRob Salvagno氏は、「完全に統合されたセキュリティポートフォリオを目指すうえで、当社のイノベーション戦略では、自社における極めて有意義な製品開発だけでなく、『買収』が重要な役割を担っている」とブログで述べている。
Ciscoによると、CloudLockの買収は11月までに完了する見込みだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。