Cisco Systemsは米国時間11月1日、最新のコラボレーションツールを発表した。顧客がクラウドから得られる価値を最大化でき、同時にオンプレミスの実装も活用できるよう支援するもの。
エンタープライズ向けコラボレーションツール市場における競争が激化する中で、Ciscoの最新のツールは登場することになる。最新のツールは主に、Ciscoのレガシー顧客が既存の投資からの満足度を得ることを目的としたものだ。
Ciscoの最新のツールは、実質的にSpark向けのアプリストアである「Spark Depot」、顧客がオンプレミスとクラウドのサービスを選択し、いつでも再調整できる「Spark Flex Plan」で構成される。Ciscoはまた、「Spark Hybrid Media Service」も提供する。これは、ローカルメディアのリソースが消費された場合に自動でクラウドに接続してくれるものだ。これに加えて、「Business Edition」のテレフォニーオプションも更新し、クラウドで管理される強化版「Business Edition 6000」と最新のSMB向け「Business Edition 4000」を加えた。
「クラウドへの移行は企業の規模を問わず重要課題だ。だが、すべての企業がすべての事や人をクラウドにすぐに移行できるというわけではない。自社にあったタイミングと方法でクラウドに移行してほしい」とCiscoのIoTとアプライアンスグループ・ゼネラルマネージャーのRowan Trollope氏は述べている。
これらの顧客を支援するため、CiscoはSpark Flex Planを提供する。顧客は月額サブスクリプションベースで利用でき、クラウドにどのくらい依存するのかを調整できる。単一の契約で顧客はクラウド、オンプレミスの両サービスを組み合わせることができる。比率を調整したあとも同じ価格でよい。
このようなサービスは、オンプレミスに大規模な投資をしているレガシーの顧客に特に適しているといえる。ビデオカンファレンスシステムなどオンプレミスサービスに大きな投資をしている顧客の場合、最新サービスによりクラウドベースのサービスを加えて、サブスクリプションの購入モデルで支払うことができる。これなら確実に支払ったものに対する対価が得られる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。