Intelは、わずか2カ月前に買収したNervana Systemsのテクノロジを同社の製品ロードマップに組み込んでいる。同社が米国時間11月17日に発表したAI戦略の中で明らかにした。同社によれば、Nervanaの新しいプラットフォームは、処理速度と使いやすさを重視した、業界でもっとも包括的なAI関連のポートフォリオになる。
Intelは2017年前半に同プラットフォームの最初のプロセッサ(コードネーム「Lake Crest」)のテストを行い、同年中に少数の顧客へ提供を開始する。Lake Crestはディープラーニングに最高の性能をもたらすようニューラルネットワーク向けに特に最適化されており、新たなAIのイノベーションが可能になるという。
Nervanaの共同創業者であり、Intelのバイスプレジデントを務めるNaveen Rao氏は米ZDNetに対し、「今回当社が提供するのは、これまで前例のない計算密度と広帯域なインターコネクトだ。この製品はディープラーニングのためにゼロから作られた」と述べている。
さらに同社は、XeonプロセッサとNervanaのテクノロジを緊密に統合する新製品(コードネーム「Knights Crest」)の存在も明らかにした。
Intelがこの日発表したロードマップには、Nervanaのテクノロジによる技術進歩以外にも、人工知能関連の項目が数多く含まれている。同社は今回、次世代Xeonプロセッサ(Skylake)の初期バージョンを一部の大規模クラウドプロバイダーに供給する予定であることも明らかにしている。さらに、2017年に次世代「Xeon Phi」プロセッサである「Knights Mill」が発売される予定だ。この製品は前世代の製品ラインと比較して、ディープラーニングでは最大4倍の性能を発揮するという。また同社は、企業のクラウド導入を加速するため、Googleと戦略的パートナーシップを結んだことも明らかにしているが、この取り組みには、企業がクラウドでAIアプリケーションなどのワークロードを実行しやすくするための技術統合も含まれている。
IntelのエグゼクティブバイスプレジデントDiane Bryant氏(左)とNaveen Rao氏
提供:Intel
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。