ランサムウェアへの備えと対処
IBMでは、ランサムウェアなどによる恐喝行為は今後も増え続けることになると予想している。これに対し、企業および消費者が身を守るのに役立つ対策として、以下のヒントを参考にすることを推奨している。
・警戒を怠らない:メールの話がうますぎるように思える場合は、ランサムウェアの可能性がある。不用意に添付ファイルを開いたり、リンクをクリックしないこと。
・データをバックアップする:定期的にデータをバックアップすることを習慣づけることが望ましい。バックアップしたデータのセキュリティーを確保して、それらのデータが稼働中のネットワークに頻繁に接続されたりマッピングされたりしないようにすることが有効。またバックアップにおいては、バックアップデータを定期的に検査して、緊急時に完全な状態で使用できるかどうかを検証しておくことも重要だ。
・マクロを無効にする:2016年には、文書マクロがランサムウェアの一般的な感染経路となっている。感染を防ぐために、メールや文書のマクロをデフォルトで無効にしておくことが望ましい。
・パッチを適用し、不要なものを削除する:すべてのデバイスで、オペレーティング・システムやアプリケーションなどのソフトウェアを定期的に更新するようにすること。頻繁に使用するソフトウェアはすべて更新し、頻繁にアクセスしないアプリケーションは削除しておくとよい。