Gartnerはが2016年の世界PC出荷台数(速報値)を発表した。5年連続の減少となった。
Gartnerによると、2016年のPC出荷台数は2億6970万台にとどまり、2015年から6.2%減少した。第4四半期(10-12月期)の出荷台数は7260万台で、これも前年同期から3.7%のマイナスだ。
Gartnerのデータ
IDCの数字も同じようなものとなっている。同社のPC出荷台数(速報値)は2億6000万台で、2015年から5.7%減少した。第4四半期の出荷台数は7020万台で、前年同期から1.5%減少している。
GartnerのアナリストのMikako Kitagawa氏は、PC出荷台数の減少は「PCの購入行動が土台から変化している」ことを表しているとプレスリリースで述べている。「市場の成長を加速するほどの技術的進歩がなかったため、PC市場全体の動きは少ない」という。
しかし、IDCはPC市場は2016年末に多少安定したとみている。
「ユーザーがシステムのアップデートをはじめつつあり、この5年の従来型のPC出荷台数の収縮がひと段落つきつつある」とIDCのパーソナルコンピューティングトラッカー&フォーキャスト担当バイスプレジデント、Loren Loverde氏は述べている。「商用市場で従来型PCが成長するチャンスはかなりある。一方でコンシューマーセグメントも、スマートフォンとタブレットの減速により圧力が弱まり、改善が期待できる」とLoverde氏は続けている。
米国の第4四半期の出荷台数について、Gartnerは1650万台と算出している。これは前年同期から1.3%の減少となる。IDCも前年同期からわずかに縮小する数値を出している。
日本とカナダでは第3四半期から第4四半期にかけて良好な結果となっており、欧州、中東、アフリカ(EMEA)は横ばいだった。一方で、ラテンアメリカは大きく減少した。
上位3ベンダーはLenovo、HP、Dellとなり、Gartner、IDCともに3社とも第4四半期はプラス成長になると報告している。GartnerもIDCも4位はAppleで、ASUSは2桁のマイナス成長としている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。