富士通は1月31日、2016年度第3四半期(2016年10月1日〜2016年12月31日)の連結決算を発表した。売上高は1兆1154億円で前年同期比4.4%減、営業利益は373億円で前年同期比165.8%増となった。前年同期の営業利益は140億円だった。
売上高について、為替影響を除くとほぼ前年同期並みで、国内は3.5%の増収になっている。国内のソリューションとシステムインテグレーション(SI)事業の売上収益が前年同期比5.7%増の2507億円、同ネットワークプロダクトも前年同期比14%増の704億円となった。
また、海外の売上収益は全体で15%の減収となっており、これについて同社は為替の影響を大きく受けたとし、前年同期比で約600億円減少、海外売上比率は37.9%と前年同期比で4.8ポイント減少したとしている。
営業利益については、国内ネットワーク事業の増収効果、PCや携帯電話などのコストダウン効果が増益に寄与したとしている。また、ビジネスモデル変革費用の負担が前年同期に比べ101億円減少したことも増益に貢献した。
事業セグメント別では、ユビキタスソリューションの売上高が前年同期比0.1%増の2596億円、営業利益は96億円となった。国内だけに限ると、売上高は1719億円で前年同期比4.3%増となっている。同ソリューションのPC/携帯電話分野は73億円の減収だが、モバイルウェア分野は77億円の増収となっている。また、LSIや電子部品を含むデバイスソリューションの売上高は1370億円で前年同期比9.6%減となった。