座談会@ZDNet

創造的破壊を目指せるか--次世代SIer座談会(1)

小船井健一郎 山田竜司 (編集部) 2017年01月26日 07時00分

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 システムインテグレーターは現在、クラウドの利用や大規模案件の減少、アジャイル開発の普及などにより、既存の人月のビジネスから岐路に立っている。何を提供し、どのようなビジネスモデルならこれからも多くの企業に必要とされる存在であり続けることができるのか。これまでの取り組みや展望を語る。今回は1回目。参加者は以下の6人。

参加者

  • NTTコミュニケーションズ エバンジェリスト 林雅之氏
  • セゾン情報システムズ常務取締役 最高技術責任者(CTO)小野和俊氏
  • クリエーションライン 代表 取締役社長、安田忠弘氏
  • アイレット(クラウドパック) 執行役員 エバンジェリスト 後藤和貴氏
  • アバナード ケイパビリティ・デベロップメント・ディレクター 和田玄氏
  • 司会 ZDNet Japan編集部 山田竜司

なぜ今SIビジネスの変革が必要か

――今日は、SIerビジネスに取り組んでいるみなさまに来ていただきました。SIerは今ビジネスモデルの変革を迫られています。自己紹介と共に、今なぜビジネスモデルの転換がなぜ必要か、お話しください。


セゾン情報システムズ常務取締役 最高技術責任者(CTO)小野和俊氏

 小野氏セゾン情報システムズCTO(Chief Technology Officer/最高技術責任者)の小野と申します。我々は今、HULFTというパッケージの製品を持っています。それに加えて物流分野のSI、金融分野のSI、プライベートデータセンターという4つの事業部を持っています。SIの部門は「これまで通りでいい」ということはなくて、今後のあり方を模索していかねばならない。そこでは技術戦略が重要になってくるので、私はCTOとして各部署にたいして技術的な方向付けをしています。

 なぜ今、SIビジネスの変革が必要か。今までのSIビジネスは、人貸しのようなビジネスが続いてきたと思うのです。業界でよく言われるように、リーマンショック以降、人月の単価がすごく落ちました。今は復活する傾向にあるとはいえ、コモディティとしてのエンジニアを人月いくらにするというのは、代替可能な色が出てしまっています。われわれはよくカテゴリトップと言ってるんですが、「この分野についてはここがめちゃめちゃ強い」というわかりやすい競争力・強みがないとやっていても楽しくないし、価値も見えにくい。ですから今後は、競争優位性が明確にあるSIでないと駄目だと思います。優位性が見えないとどうしても価格競争・値引き競争になってしまうので、一度価格モデルが崩れた今となっては非常に厳しいのではないか。そこを変革しなくてはいけないと思っております。

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