Hewlett Packard Enterprise(HPE)は米国時間1月17日、ハイパーコンバージドインフラを手がけるSimpliVityを現金6億5000万ドルで買収することで両社が合意したと発表した。HPEはこの買収によりハイブリッドIT戦略の強化を目指す。
この買収によってHPEは、自動化やソフトウェア、システム関連のツールと組み合わせることが可能なソフトウェア定義インフラを拡充できるようになる。
HPEの最高経営責任者(CEO)Meg Whitman氏は声明で、今回の買収はハイブリッドITを顧客にとってよりシンプルなものにするという同社の戦略に沿っており、「クラウドの経済性で、セキュアかつ弾力性に富んだオンプレミスインフラを提供」してほしいという顧客からの要望に応えることが目的だと述べている。
マサチューセッツ州ウェストボローに拠点を置くSimpliVityは、HPEのハイパーコンバージド製品や「HPE 3PAR」ストレージ、マルチクラウド管理ツールを補完していくことになる。
両社によると、HPEは同社のハイパーコンバージド製品である「Hyper Converged 380(HC 380)」と「Hyper Converged 250(HC 250)」を販売していくとともに、SimpliVityのシステムに対するサポートを実施し、当面は製品のロードマップに変更を加える予定はないという。
またHPEは、SimpliVityの「Omni Stack」を「HPE ProLiant DL380」サーバの認定ソフトウェアとして提供する予定だ。さらにHPEは2017年後半に、SimpliVity製品を統合したProLiantサーバ製品群を提供する計画だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。