NEC、NTTのネットワークスライス実証実験に技術協力

NO BUDGET

2017-03-28 15:11

 NECは3月24日、NTTのネットワークスライス実証実験に参加したと発表した。

 この実証実験は、NTTが策定する将来の通信ネットワークの技術開発に関するコンセプト「NetroSphere(ネトロスフィア)構想」の実現に向けたもの。今回は「ネットワークスライシング技術」の検証が実施された。

 ネットワークスライシング技術とは、ネットワークを仮想的に分割し、サービスの要求に合わせた仮想ネットワークを即座に提供できるようにするもの。この技術が確立することで、サービス事業者は、必要なネットワークリソースを必要な期間だけ利用でき、多様なサービスを低コストで活用できるようになる。

 NECは、各端末のトラフィック状況に基づき、トラフィックを適切なネットワークに動的に振り分ける機能の実証において、「vCPE(virtualized Customer Premises Equipment)ソリューション」と「IoTサービスイネーブラ」を提供した。

 vCPEソリューションは、ルータなどで処理していた通信経路の選択やネットワークアドレスの変換などをネットワーク仮想化(NFV)によって実現する。IoTサービスイネーブラは、固定通信と移動体通信の双方に対して高度なネットワーク制御を提供するもの。3GPPで標準化された移動体通信向けのネットワーク機能とも連携し、ネットワークの状況把握や通信帯域の制御などが可能になる。

 NECでは、実証実験での実績を生かし、IoTサービスイネーブラ、vCPEなどの通信ソフトウェアやネットワーク仮想化ソリューションを国内外に拡販していく。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]