IBM、「Watson Marketing Insights」発表--コグニティブで顧客ターゲティングを容易に

Charlie Osborne (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2017-04-25 11:54

 IBMは米国時間4月23日、「IBM Watson Marketing Insights」を発表した。顧客の行動とビジネスの成功へのインパクトをマーケターが把握するのを支援するとしている。行動分析を利用することで、ターゲティング、パーソナライズマーケティングキャンペーンの成功率を上げる狙いがある。

IBM
提供:IBM

 IBM Watson Marketing Insightsは「Watson」のスーパーコンピューティング技術を使って、顧客の重要なパターンやよく見られるような行動を識別するものだ。

 顧客と企業とのやりとりを調べたり、電子メールやデジタルおよびソーシャルメディアでのコミュニケーションや保存されている情報を評価することで、重要なビジネス予測要因、ターゲティングしたマーケティングキャンペーンの成果を向上する方法を引き出してくれるという。

 コンシューマーとクライアントの傾向は変化する。同サービスでは、常に変化するデータセットとコグニティブコンピューティング機能を利用することで、重要なパターンと傾向を徐々にアップデートする。

 Watson Customer Engagementのポートフォリオは、Watsonとマーケティング、コマース、サプライチェーンの知識を組み合わせ、クラウド経由でエンドツーエンドのシステムとして提供する。マーケティングソリューションは、企業のニースがどこにあるのかを見ながら個々のコンポーネントによって導入可能だという。

 例えばWatson Marketing Insightsを使って顧客の潜在的な回答を予測し、過去の行動と購入履歴をベースに新しい広告キャンペーンを打つことができる。オンラインショッピングカートに商品を入れたまま決済に至らないことが多い顧客なら、マーケターはその理由を分析し、取引を成立させるためによりパーソナライズされたオファーをすることができるという。

 「カスタマージャーニーはそれぞれ異なるが、いずれも購入に至る前に複数のタッチポイントがある。これらのカスタマージャーニー1つずつをシームレスなものにして、顧客を満足させるのはそのブランド次第だ」とIBM Watson Customer Engagementの最高マーケティング責任者(CMO)Maria Winans氏は述べている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    「2024年版脅威ハンティングレポート」より—アジアでサイバー攻撃の標的になりやすい業界とは?

  4. ビジネスアプリケーション

    Microsoft 365で全てを完結しない選択、サイボウズが提示するGaroonとの連携による効果

  5. セキュリティ

    生成AIを利用した標的型攻撃とはどのようなものなのか?実態を明らかにして効果的な対策を考える

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]