IBMは米国時間4月23日、「IBM Watson Marketing Insights」を発表した。顧客の行動とビジネスの成功へのインパクトをマーケターが把握するのを支援するとしている。行動分析を利用することで、ターゲティング、パーソナライズマーケティングキャンペーンの成功率を上げる狙いがある。
提供:IBM
IBM Watson Marketing Insightsは「Watson」のスーパーコンピューティング技術を使って、顧客の重要なパターンやよく見られるような行動を識別するものだ。
顧客と企業とのやりとりを調べたり、電子メールやデジタルおよびソーシャルメディアでのコミュニケーションや保存されている情報を評価することで、重要なビジネス予測要因、ターゲティングしたマーケティングキャンペーンの成果を向上する方法を引き出してくれるという。
コンシューマーとクライアントの傾向は変化する。同サービスでは、常に変化するデータセットとコグニティブコンピューティング機能を利用することで、重要なパターンと傾向を徐々にアップデートする。
Watson Customer Engagementのポートフォリオは、Watsonとマーケティング、コマース、サプライチェーンの知識を組み合わせ、クラウド経由でエンドツーエンドのシステムとして提供する。マーケティングソリューションは、企業のニースがどこにあるのかを見ながら個々のコンポーネントによって導入可能だという。
例えばWatson Marketing Insightsを使って顧客の潜在的な回答を予測し、過去の行動と購入履歴をベースに新しい広告キャンペーンを打つことができる。オンラインショッピングカートに商品を入れたまま決済に至らないことが多い顧客なら、マーケターはその理由を分析し、取引を成立させるためによりパーソナライズされたオファーをすることができるという。
「カスタマージャーニーはそれぞれ異なるが、いずれも購入に至る前に複数のタッチポイントがある。これらのカスタマージャーニー1つずつをシームレスなものにして、顧客を満足させるのはそのブランド次第だ」とIBM Watson Customer Engagementの最高マーケティング責任者(CMO)Maria Winans氏は述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。