沖縄ツーリスト、AI利用のアンチウイルス導入で脅威防御を強化

NO BUDGET 2017年04月27日 16時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 沖縄ツーリスト(那覇市)は、未知のマルウェアに対処する人工知能(AI)技術を利用したウイルス対策製品を採用し、グローバルで導入展開を開始した。セキュリティ企業のCylance Japanが発表した。

 沖縄ツーリストは、沖縄を起点にした旅行商品の企画販売や、沖縄と北海道を中心としたレンタカー事業などを展開する観光旅行事業者。日本国内だけでなく韓国や台湾、シンガポールにも拠点を展開し、日本を経由せず、海外拠点からニュージーランドに顧客を送客する「第三国観光」にも注力している。

 同社では、パターンマッチングによる従来型のウイルス対策ソフトをPCなどエンドポイントに導入していたが、未知のマルウェアへの対処が課題となっていた。最近では業務連絡に見せかけたマルウェア付きのメールを送りつけられるケースもあり、社員へのセキュリティ対策トレーニングだけでなく、標的型メールを誤って開封してしまった後の具体的な対策を模索していたという。


システム構成

 同社はサイランスの「CylancePROTECT」を検討。試験導入で既知・未知のマルウェアの検知テストで良好な結果が得られ、標的型の怪しいメールを開封してしまったとしても被害を未然に防げると判断できたという。また、従来型製品で必要な日々のシグネチャアップデートが不要になり、拠点と本社間のVPNの通信の負荷を軽減できることや、エージェントソフトの更新の手間がが少ないこと、拠点ごとに細かい設定を管理コンソールで一元管理できることなどを評価した。

 CylancePROTECTは、アルゴリズムサイエンスとAIを活用した機械学習リサーチプラットフォームを搭載しており、ファイルごとに何百万もの特性を解析・分類し、「DNAレベル」まで分解して、そのオブジェクトが「良性」か「悪性」かをリアルタイムに判断する。

 沖縄ツーリストでは、検討開始から2カ月で導入を完了し、各国の状況に応じてセーフリストを作成。稼働後1カ月程度のチューニングを経て、現在は800台のPCに展開、安定稼働させている。導入後最初のディスクスキャンで、以前の製品では検知されなかったマルウェアが発見されたという。導入により、拠点からのマルウェアに関する問合せも大幅に減少したという。また、少ない管理者のリソースでもセキュアな環境を維持したまま運用管理でき、作業工数の削減と同時に管理者の心理的なストレスの軽減にもつながっているという。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
「企業セキュリティの歩き方」
「サイバーセキュリティ未来考」
「ネットワークセキュリティの要諦」
「セキュリティの論点」
スペシャル
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
展望2017
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
より賢く活用するためのOSS最新動向
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
米株式動向
日本株展望
企業決算