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陽のあたるセキュリティの職場--ラックの新「JSOC」

國谷武史 (編集部)

2017-07-21 07:00

 ラックは7月20日、セキュリティ監視センター「JSOC」をリニューアルし、報道陣に公開した。太陽光をふんだんに取り入れるなど、従来の薄暗い雰囲気を一新するデザインを採用している。

 JSOCは、企業や組織のネットワークを24時間体制で監視し、サイバー攻撃などの脅威に対応する拠点となる。同社は、2000年に開催された九州・沖縄サミットの公式サイト監視を手掛けるために初代のJSOCを開設。オフィス移転に併せてJSOCをリニューアルしており、今回のJSOCは4代目になる。

 会見した代表取締役社長の西本逸郎氏は、「先代のJSOC開設(2010年)はつい最近のことだと感じていたが、7年間でサイバーセキュリティを取り巻く環境は大きく変わり、JSOCも新たな形でリニューアルした。日本を守るという気概でJSOCを運用しているが、これは今後も変わらず続けたい」と述べた。

新JSOCの開設式に臨む代表取締役社長の西本逸郎氏(左)と取締役会長の髙梨輝彦氏''
新JSOCの開設式に臨む代表取締役社長の西本逸郎氏(左)と取締役会長の髙梨輝彦氏

 ラックのJSOCは、国内のセキュリティ監視センター(SOC)としては草分け的な存在として知られる。SOCは、同社以外にもITベンダーや通信会社、政府機関などが運営しており、近年は企業が独自施設として「プライベートSOC」を構築するケースも徐々に増えている。従来のSOCでは、多数のモニタが配置された薄暗いフロアにセキュリティのエンジニアやアナリストが集まり、常に画面を見つめながら脅威の発生を監視しているといったイメージが強くあった。

 JSOC事業を担当するITP統括本部CS事業部の中間俊英氏は、「JSOCを16年運営する中で、常にサイバー犯罪を行う人間に対峙(たいじ)してきた」と話す。サイバー攻撃と聞くと、不正なプログラムや通信といったテクニカルなイメージがつきまとうが、実際にはそれらの背後にいる悪意ある人間との戦いにある。中間氏は、JSOCのリニューアルではサイバー犯罪者に立ち向かうセキュリティのエキスパートたちがより働きやすい環境づくりを目指したと説明する。

 「セキュリティの仕事を極めて知的なものと位置付け、高い生産性を生む雰囲気を意識した。暗いイメージを持たれるSOCを明るくし、専門家であるホワイトハッカーの清廉なイメージに変えたいと考えた」(中間氏)

 新しいJSOCのデザインは森ビルが手掛けた。ラックは「ホワイトハッカー」と「ブレインワーク」を体現するコンセプトを希望し、森ビル側では太陽の自然な光も取り入れる白を基調とした空間デザインを設計したという。また、アナリストやエンジニアらの業務スペースについても、一人あたりの面積を従来に比べて30%広い7平方メートルに拡張し、独自設計のデスクを製作した。椅子も複数のメーカーから候補製品を取り寄せ、実際に1カ月ほどアナリストが利用して好意的な意見が寄せられたOkamuraの「Contessa II」を採用した。

 JSOCの内部は、10人程度の担当者グループごとに区画され、担当者が自身の業務に集中しつつ、必要に応じてグループ内ですぐにコミュニケーションができるレイアウトになっている。

かつてのJSOC

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