VMwareはラスベガスで開催している「VMworld 2017」の2日目、Pivotal、Googleと連携して開発した新しいサービス「Pivotal Container Service(PKS)」を発表した。エンタープライズグレードの「Kubernetes」をオンプレミスの「vSphere」上で素早く実装できるという。
提供:VMware
PKSはVMware NSXにより、シンプルなネットワークとセキュリティプロビジョニングが可能だ。また、「Google Container Engine(GKE)」との互換性もあるという。
PKSは、オープンソースの「Kubo」プロジェクトの商用リリースとなる。KuboはGoogleとPivotalによる取り組みでBOSHで管理されたKubernetes環境を提供する。PKSにより顧客はVMwareのソフトウェア定義インフラ技術、PivotalのBOSHによる自動化とオーケストレーション、そしてKubernetesを得られる。
VMwareのグローバルフィールド&インダストリー担当最高技術責任者(CTO)のChris Wolf氏は、エンタープライズの開発チームがコンテナ実装に費やす時間は、数週間あるいは数カ月におよぶこともあると述べた。ネットワークIPアドレスのプロビジョニング、ファイアウォールのルール設定などの作業がアジリティを阻害するという。Wolf氏は、「PKSは、開発者がこうしたことすべてを非常に素早く実行するために、完全な自動化を実現する」と述べた。
GKEとの互換性が保証されていることから、PKSはGKEと同様の頻度でアップデートを提供すると想定される。Kubernetesプロジェクトはこの1年、3カ月ごとにリリースしており、「ユーザーはそれによる速度とイノベーションを高く評価している」とGoogleのKubernetesとContainer Engine担当プロダクトマネジメント責任者のAparna Sinha氏は述べている。PKSはまた、共同開発されたOpen Services Broker APIバージョンを備える。
VMwareは数年前から、企業のデータセンター内で顧客が容易にコンテナの実装や運用ができるようにすることに取り組んできた。VMwareのCloud Native Apps担当ゼネラルマネジャーのPaul Fazzone氏は、「顧客にコンテナ化された技術の採用を促すシナリオはいくつかある」と述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。