調査

外付型ストレージ市場、金融や製造などでマイナス成長--SDSやクラウドに移行

NO BUDGET 2017年09月12日 12時41分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 IDC Japanは9月7日、国内外付型エンタープライズストレージシステム市場の主要産業分野別の実績と予測を発表した。2016年の同市場の支出額は前年比8.9%減の1830億5000万円となった。支出額に占める上位5つの主要産業分野の割合は、同2.3ポイント減の75.1%だった。

 2016年は、前年の金融、官公庁/自治体でのメインフレーム向け大型更新案件の反動がマイナス成長に影響した。製造でも為替リスクの回避などによって支出が伸び悩んだ。そのため、2016年の支出額における上位5つの主要産業分野では、金融、製造、官公庁・自治体の構成比が低下した一方で、情報サービスと通信/メディアの構成比が上昇した。

 IDCでは同市場の今後について、2017年以降はプラス成長に回復するが前年比成長率は1%を下回るとみており、2016~2021年の同市場の年平均成長率(CAGR)は0.6%、2021年の市場規模は1882億円と予測した。

 主要産業分野の構成比については、大きな変動こそないもののサービスプロバイダーとしてのクラウドインフラストラクチャ構築のために継続的に支出されることで情報サービスの構成比が高くなるとみている。今後の国内外付型エンタープライズストレージ市場の成長を牽引するのは、仮想化環境の規模拡大、クラウドインフラストラクチャへの支出の本格拡大であると考えている。

2021年の国内外付型エンタープライズストレージシステム市場 産業分野別支出額(出典:IDC Japan)
2021年の国内外付型エンタープライズストレージシステム市場 産業分野別支出額(出典:IDC Japan)

 同社エンタープライズインフラストラクチャ マーケットアナリストの加藤慎也氏が以下のように分析している。

 「エンタープライズストレージシステムの需要においては、コモディティハードウェアによる“ソフトウェア制御ストレージ(SDS)”やクラウドサービスへのシフトが一層進む一方で、外付型でもテクノロジの変化を契機とした新たなビジネス機会があるとみている。ストレージベンダーは、産業分野ごとに異なる需要動向と新たなテクノロジへの期待を理解することで、より確実なビジネス機会の獲得を進めるべきである」

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
ハードから読み解くITトレンド放談
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
Gartner Symposium
企業決算
ソフトウェア開発パラダイムの進化
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化